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某社発 「ものづくり加速セミナー」に行ってきた。



どうも皆様おはこんばんちは。9052でございます。
この記事は12月15日 advent calendarの記事となっております。
晒さない神記事よりも晒すクソ記事
をモットーに、記事をかかせていただきます。

仕事の関係でちょっとだけ勉強会に行ってまいりましたので、そこの企業宣伝でなかったところを簡単にご説明したいと思います。

某社発 「ものづくり加速セミナー」に行ってきた。


私はお仕事で、3Dプリンターを扱っております。ほかの人からすると
「最新機器だ!」
「花形の営業やってるな!」
なんてもてはやされたりしますが、それなら新商品売ってる営業は全部花形って呼ばないとな!HAHAHA!

今回は3Dプリンターは、現在どんなところで使われているか、
また、ほかの機器との兼ね合いはどんなかをかるーく説明したいと思います。

ビジネスユースの3Dプリンターの立ち位置


思いのものをそのまま造形できるといわれ、もてはやされた3Dプリンターですが、
ビジネスとして、プロの方はどのように使用しているか。
現在もっとも多いのが、製造業の試作です。
今まではデータを作成し、実際に作ろうとした際、外注して作ってもらうのが一般的でした。
しかしこれ、とにかく時間がかかる。
データを基に打ち合わせを重ね、「これなら造形できる」「いや無理だ」「データ壊れてて造形できない」「そんなはずはない」
とか言いつつ、結局2週間くらいかかります。プロトタイプであっても型を作ったりするので、価格もガン上がりするわけです。
そこで、3Dプリンター使って、帰る前に造形スタートさせ、次の日の朝には造形完了している、なんていう
「試作外注の内製化」というところで使われているのが主流だったりします。

そもそも3Dプリンターってなんや


3Dプリンターとは、その昔はラピッドプロトタイプ製造機なんて呼ばれていたものです。
15万円程度のものが出てきたのは本当に最近で、
3Dプリンターの技術やそれにまつわるアレコレは50年くらい前からありました。
モノの作り方としては、何もない造形ステージに樹脂やサポート材(あとで除去することを前提とした、取りやすい支え)を、
積み重ねて行ってモノを作る「足し算のモノづくり」です。

足し算があるなら引き算も当然あります。
こちらは昔から「切削機」と呼ばれているもので、お豆腐型の素材をドリルやらで削ってモノを作っていきます。

あとは変形させるものづくり機器として、「射出成型機」というものがあります。
これは細かく砕いてドロドロにした鉄や樹脂なんかを型に流し込み、固まったところで型から押し出して取り外す といった感じです。

3Dプリンターはモノづくりの革命を行ったか?


3Dプリンターがもてはやされたときは、「モノづくりの環境がガラッと変わり、今までのものはまったくなくなる」と言われていました。確かに上の「切削機」「射出成型機」と「3Dプリンター」、どれも同じものづくり機械です



実は現在のところ、全くそんなことはありません。

個人的にはむしろ、今まであった射出成型機、切削機の手が届かなかったところに手が届いた、という感じのほうが強いのです。
それはなぜか?

それぞれの機器に、長所と短所があるからです。


現状のすみわけ



図(?)でまとめた通り、それぞれの機器には得手不得手が存在しています。
3Dプリンターの強みはなんといってもデザイン確認までの速さ。
データを読み込み、一晩で形にすることで、図表の見える化を通り越して「触れる化」まで到達します。
ただし、現時点では樹脂の造形が一般的ですので、強度や耐熱温度に関しては弱いです。
歯車を仮に作ったとしても、実際に組み込んだりすると摩擦熱で溶けたり、圧力で割れたりします。

そこで、実際にデザインしたものの動作確認は切削機で行う企業が多いです。
こちらなら鉄を切ったり、樹脂以外のものも素材として存在しているからです。

※切削機ではできないような形状(中空など)を造形する場合は3Dプリンターのほうが強いです

この2つは型を必要としない代わりに、圧倒的に量産に弱いです。
時間は天文学的に使用しますし、何しろ一個一個で細かな誤差が出てきます。
ぴったりはまるはずの蓋がちょっとひずんだり、なんてこともままあります。

そこで射出成型機の出番です。
こちらは型作りなどの関係で作り始めまでに時間を要しますが、
10,000個などの量産がとても強い。しかも型が同じなので誤差もない。


とまあ、こんな感じです。
興味のある方ならご存知かもしれませんが、
「3Dプリンターって鉄も作れるのあるよな?」
という質問が沸くと思います。

確かにダイレクトメタルモデル という、鉄粉を焼き固めて造形するプリンターもあります。
ただし、現状では作るサイズも限られ、なんといってもバカみたいに高いです。
※軽く見積もって1億超えると思っていただければ

そう考えると、現状ではこの3つを使っていく感じがよさそう、となるわけです。

※まとめ※


・3Dプリンターがなんでもできる なんてことはない
・もちろん今までのものが廃れるものでもない
・素材や量産、試作などの条件によって適材適所がある


以上、「ものづくり加速セミナー」に行ってきた。でした。
実はここから先10年は製造業よりも医療のほうがビジネスは発展し、
そちらの販売資格を取ろうと勉強しているのは内緒だ

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情報系院卒で営業してる新人。
まだタダの人。

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