続・少年よ四角を描け

どうも皆様おはこんばんちは。9052でございます。
こちらはhz advent calendar 12月10日の記事となっております。
続・少年を四角を描け
さて、先週の記事を見ていただいた皆様は、サイコロやお豆腐くらいなら簡単に描けるようになったと思います。
魔改造が好きな方なら、四角形と言わず、三角形や多角形も立体にしたのではないでしょうか。
前回の最後に申しあげました、パースについてお話したいと思います。
パースって何さ?
パースとは、パースペクティブの略語です。
遠近法、透視図法 と呼ばれたりもします。
ここでうだうだ書いていってもさっぱりですので、少ない言葉でまとめますと、
(一定の技法に基づいて)実際に見えているものよろしく立体的に見せる方法
のことを指します。
前回皆様には四角をぐにょーっと伸ばして立体にしてもらいましたが、
実際にあんな風に見えていることのほうが稀なハズです。
じゃあ、どうするのか。
絵に奥行を持たせる方法は実は沢山あるのですが、
ここでは最も一般的な図法を超カンタンにご紹介します。
※あくまでも技法であり、この通り描いたから100%うまく行く、というものではありません。
この辺も慣れですので、是非落書き程度に沢山描いてみてください。
1. 1点透視図法
どういうものかってのは、ものを見てから判断したほうが早いと思いますので説明から。
1. 四角と、その中に点を描きます

2. 四角の中にもう一つ、小さな四角を描きます

※最初は大きな四角と小さな四角の各辺が並行になるように心がけましょう。
並行じゃなかったら詰む、ということはないですのでお気楽に。
この時、小さな四角の中に点が来るようにします。
3. 大きな四角と小さな四角の角を線で結ぶ

ハイおしまい。
何が!?どういうこと!?と思われる方も多いと思われますので、
影をつけてみましょう。

↓

各辺に色がついているので見えにくいかもしれませんが、奥に続く廊下、もしくはトンネルのように見えてきませんか?
これこそ一点透視図法なのだ。
なーんて。
本当は、小さい四角を描く前に、中心の点と四角の角を線で結び、そこから小さい四角を描くのが定石です。
今回これを描いていて、線を描いた後四角(小)を描こうと思ったら思った以上に綺麗にいかないので邪道戦法をとりました。
さて、1点透視図法の次に行ってみましょう。
上は手前から奥へ、奥まっている描き方でした。次は奥から手前へ飛び出してくるのを描いてみましょう。

四角をいくつかと、その外側に点を描いて、

四角の角と点を線でつないで、(点に近い四角ほど線が見える 遠く離れてる四角ほど線が隠れる)

こうじゃ
元ネタがわかる人は後でトッピロキーかキロキローか選べ
というわけで、1点透視図法でした。
前の記事で最後ちょろっと描いた、三段ボックス的なアレは、1点透視図法を使って描いております。
では次。
2. 2点透視図法
先ほどは点が1つでしたが、これが2つならどうなるでしょう?これもちょっとした描き順がありますのでご覧いただきましょう。
1. 点を2つ描き、その間に直線を一本引く

点からの距離も気にせずテキトーに。
2. 線の端っこと点をそれぞれつなぐ

フリーハンドでぐにゃぐにゃでも全く問題ないです。
3. 右側、左側にそれぞれ縦線を入れる

並行が望ましいけど気にしなくてもいいです。

あれ!?こんなところに誰かとぶつかりそうな角が!(棒)
というわけで完成です。
一番初めに線をひくとき、点との距離によってさまざまな角ができますので、試してみてください。
更にかける方は、こんなのも挑戦してみてください
3点透視図法

これはなかなか描く人もいらっしゃらないし使い勝手もそこまでよくないので、描き方は各自調べておいてください。
さて、お察しの良い方なら気づくかもしれません。
透視図法で描いた絵に、球を取り込むことがどれだけ難しいか。
球はどこから見ても形の変わらない立体なので、透視図法のような奥行を持たせる絵では、見ている人に立体という情報が伝わりにくいのです。
だから四角!だから立方体!
というわけで、以上、少年よ四角を描け、でした。
年末までに、皆様方、A4用紙3枚がごっちゃごちゃになるほど、いろんな立方体を描いてみてくださいね。
おわり
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